10年ほど前は、「歯医者さんは“ムシ歯の治療に行くところ」でした。けれど、7年前に、PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)と呼ばれる歯科医・歯科衛生士などの専門家によるクリーニングがスタートして、患者でなくても歯のクリーニングを受ける人がぐっと増えました。さらに、ホワイトニング剤の進化や矯正技術の向上で、ムシ歯を治すだけでない、口もとをきれいにするために歯科医に行くということが定着しつつあります。
歯が健康でないと、外見的な美しさに影響することは多くあります。たとえば、しゃべったり笑ったりするとき、片ほほがちょっと不自然にくぼむ人が、実は奥歯がなくて、本人は気づいていないけれど、回りは気づいているなんていうことも。さらには、歯の不具合から片側だけでかみ続けることによって、顔全体の骨格バランスも崩れて、左右アンバランスな顔になってしまうこともあるので要注意です。そう、すべてそろった健康できれいな歯があってはじめて、外見すべてが美しくなれると言っても過言ではないはず。オーラルケアこそ美しさへの起点なのです。
歯の健康のことだけを考えると、歯の着色は大きな問題ではないかもしれません。けれど、いくら健康でもまっ黄色でステインのついた歯では笑顔一つ作れない――これこそがメンタル的に大きな問題です。例えば、髪と同じでヘアカラーは髪にダメージを与えるからと、カラーもせず白髪をそのまま放置すると、鏡を見た自分の姿にげんなりして落ち込んでしまうでしょう。だからメンタル的にポジティブになるためにも、歯本来の白さを取り戻すことは重要。そのための正しいホームケアとPMTCについて詳しく知ることが大切です。
理想の歯磨きの回数は1日3回。朝食後、昼食後、就寝前です。そのうち1回、できれば就寝前は、徹底的に磨く習慣をつけることが大切。ポイントは、小さなヘッド(小指の第1関節より小さい)で柔らかいハブラシを選ぶこと。磨くときはハグキを傷つけないように、ペングリップ(鉛筆を持つような持ち方)でやさしく、きめ細かく。最も重要なことは、順番に1本ずつ磨くこと。例えば、左下の奥歯の外側からスタートしたら、そのままずっと外側を右下の奥まで磨き、右下の奥歯をくるりと回って、今度は内側をずっと左下の奥まで。同様に上の歯も1本ずつ順番に磨くことで、磨き残しをなくすことができます。
歯磨きが上手にできたら、プラスアルファのオーラルケアをオススメします。マウスウォッシュやタング(舌)クリーナー、歯間ブラシと並んで、一番重要なのはデンタルフロス。デンタルフロスを歯と歯の間に、のこぎりで切るように動かしながら入れ込み、両サイドの歯を、お鍋にこびりついたおこげをこそげ落とすような感覚でこすり取ります。デンタルフロスには汚れを絡み取る機能がありますから、これで汚れをキャッチ。デンタルフロスも理想は毎ハミガキ後のケアですが、まず1日1回の徹底磨きの後に実践することから始めましょう。
正しい歯磨き、デンタルフロス、マウスウォッシュに加えるべきケアは、「週1回のステインケア」と「3か月に一度のPMTC」。きちっと磨けていてもステインは少しずつ蓄積されるので、週に1回程度、ステインを落とす専用アイテムなどで落とすことと、3か月に1回のPMTCで徹底クリーニングすることをおすすめします。きちっとしたホームケアとプロに任せる定期ケア、これであなたも歯本来の白さを取り戻せるはず!
